「ドラゴンクエスト」シリーズは、プレイヤー自身が主人公となり、世界を脅かす魔王を倒すために壮大な冒険物語を紐解いていくという、日本を代表するロールプレイングゲーム(RPG)です。

ゲームデザイナーの堀井雄二氏が、1986年、誰にでも親しみやすいRPGとして『ドラゴンクエスト』を作り出しました。
シリーズを通して登場する「スライム」をはじめとしたモンスターやキャラクターのデザインは、世界的に知られるマンガ家の鳥山明氏が担当。
また、音楽は作曲家すぎやまこういち氏が担当。
当時ゲーム音楽としては珍しかったオーケストラ用の楽曲をゲームに採用し、 深みのあるファンタジーの世界観が再現されました。 今に受け継がれるこうした「ドラゴンクエスト」ならではの魅力は、中村光一氏のプログラム・ディレクションによってゲーム表現として確立され、社会現象を巻き起こすほどの人気シリーズとなりました。

「ドラゴンクエスト」シリーズは全世界でシリーズ累計7,000万本を出荷しています。

発売日:1986年5月27日/ファミコン

平和な地アレフガルドに突如現われた悪の化身竜王は、魔物たちを封じ込めていた光の玉と、この国の王女を奪い去っていきました。王の命を受け、竜王を倒すべく旅立った若者は、この世界に平和を取り戻すことができるのでしょうか。大人から子供まで幅広い層に絶大な人気を誇る「ドラゴンクエスト」シリーズの、記念すべき第1作。コマンド入力による戦闘やマルチウィンドウシステムの採用などその後の家庭用ロールプレイングゲームに大きな影響を与えた『ドラゴンクエスト』の原点になる作品です。

発売日:1987年1月26日/ファミコン

前作から100年後。平和だった世界に、ふたたび悪の手が忍び寄っていました。大神官ハーゴンの野望から世界を守るため、勇者の血をひく3人の子孫たちが立ち上がります!前作の4倍にも迫る広大な世界で、シリーズ初のパーティプレイを実現。誰にでも楽しめるシナリオで、その後のシリーズ人気を決定付けた作品です。

発売日:1988年2月10日/ファミコン

伝説が時を超え、今よみがえる。物語は、主人公が16歳の誕生日を迎えた朝、お城に行くところから始まります。大魔王バラモス討伐の旅に出たまま帰らぬ人となった父・オルテガの遺志を継ぎ、主人公は広大な世界へと旅立つのでした。前作よりさらに進化したパーティシステムや転職システム、昼や夜といった時間の概念も組み込まれ、内容に一層深みが増しました。また、ロトの伝説のナゾが明らかとなった壮大なシナリオも話題になった作品です。

発売日:1990年2月11日/ファミコン

世界のどこかで巨大な悪が、今その姿を現そうとしている……。全五章からなる各ストーリーはそれぞれ独立しており、最後の章で、主人公となる勇者の元にそれぞれの主人公たちが導かれ、集結します。この、今までになかったオムニバス形式の物語や、AI(人工知能)で戦闘中自分で考え行動する仲間たち、そしてシリーズ初の馬車システムなどの新要素により、他の作品とは一線を画した個性的な作品です。

発売日:1992年9月27日/スーパーファミコン

シリーズ初のスーパーファミコンへと舞台を移し、グラフィック、サウンド、システム面など全てにおいて進化を遂げた『ドラゴンクエスト』シリーズ第5弾。主人公は、勇敢な父パパスとともに旅をする少年時代を経て、やがてたくましい青年へと成長していきます。壮絶な運命を背負い、父から息子、そして子供達へと親子3代に渡って受け継がれていく強い意志。世代を超えて、誰もが感動できる物語となった作品です。

発売日:1995年12月9日/スーパーファミコン

はるか古の頃、平和な人々の暮らしに影を落とす魔王ムドーの存在がありました。 時の君主レイドックは、ムドー打倒のため幾度も兵を出しましたが、いつも寸前で姿を消されてしまうのでした。
魔王を倒せる者は現われるのか?人々の間で語り継がれる幻の大地とは?二つの大陸を股にかけた、かつてない不思議な物語が、幕を開けます。戦闘でモンスターが個性的に動くモンスターアニメーションや、 パワーアップした転職システムなど、シリーズがより進化を遂げた作品です。

発売日:2000年8月26日/プレイステーション

「人は、誰かになれる」「もう一つの人生体験」をテーマに、壮大なシナリオ、雄大な世界観、ドラマチックな音楽、快適な操作性、 そのすべてを極限まで追求した「ドラゴンクエスト」が初めて3Dの立体的な表現を取り入れ、さらに進化いたしました。 新しい時代の新しいドラゴンクエスト「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」は、 プレイヤー自身が「参加」して、物語を「体験」することが出来る最高のエンターテイメントとなった作品です。

発売日:2004年11月27日/プレイステーション2

もはや国民的RPGとの呼び声も高い「ドラゴンクエスト」シリーズ第8弾キャラクター、フィールド、町、そしてダンジョン、すべてを3Dで表現し、まるでプレイヤー自身がアニメの世界を歩き回っているような臨場感を実現! 特に、冒険フィールドは画面の切り替えなしでどこまでも歩いていくことができ、 シリーズならではの「冒険の楽しさ」を、まったく新しいアプローチで体験できるようになりました。 新鋭の株式会社レベルファイブが開発に加わり、“いつもどおりなのにまったく新しい” ドラゴンクエストの世界を創り上げた作品です。

発売日:2009年7月11日/ニンテンドーDS

1986 年の第 1 作発売以来、つねに日本の家庭用RPG を代表する作品として人気を博している「ドラゴンクエスト」が、ニンテンドーDS用ソフトとして登場しました。 シリーズの特長である、「自分自身が主人公となって壮大な世界を冒険する」という楽しさに加え、さまざまなキャラクターカスタマイズの要素を導入。 また、ニンテンドーDSならではのワイヤレス通信機能を活かし、ひとつの世界をひとりだけではなく、本当の“仲間”といっしょに冒険するマルチプレイの醍醐味を実現しました。これまでにない、新たな冒険の楽しさを提供した作品です。

発売日:2012年8月2日/Wii U

「ドラゴンクエストⅩ」は、ネットワークに接続して遊ぶオンラインRPGです。プレイヤーは「アストルティア」の世界の住人となり、インターネットを通じて、他のプレイヤーとパーティを組んで一緒に冒険できます。オンラインゲームでありながらも「ドラゴンクエスト」シリーズならではの壮大かつ感動的なストーリーは健在です。シリーズでおなじみのモンスターたちが生息する世界を舞台に、他の種族に転生した主人公となり、本来の種族である「人間」の姿を取り戻す物語が展開します。多彩なエピソードを楽しめる「クエスト」が随時配信されるばかりでなく、世界を広げ、遊びのコンテンツを増やす追加パッケージも発売しました。追加パッケージは現在バージョン3まで販売中で、今なお進化を続けています。

発売日:未定/ニンテンドー3DS・プレイステーション4

Yuji Horii
1954年兵庫県生まれ/ゲームデザイナー

「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親

早稲田大学第一文学部を卒業後、雑誌、新聞などのフリーライターを経て、1982年、エニックス(現スクウェア・エニックス)主催の「ゲームプログラミングコンテスト」入賞をきっかけにゲームデザイナーへの道を歩みはじめる。 1986年、シリーズ第1作目となる『ドラゴンクエスト』を発表。その3作目となる『ドラゴンクエストIIIそして伝説へ…』は、さまざまな社会現象を引き起こすほどの大ヒットとなり、 以後、つねにゲーム業界の第一線で活躍している。なお「ドラゴンクエスト」シリーズは、これまで全世界で累計6600万本以上売り上げている。

主な作品:「ドラゴンクエスト」シリーズ、「ポートピア連続殺人事件」、「いただきストリート」シリーズなど。

Akira Toriyama
1955年愛知県生まれ/漫画家

キャラクターデザイン

デザイナーからマンガ家に転向、1978年に週刊少年ジャンプ誌上でプロデビュー。1980年に同誌上で連載開始した「Dr.スランプ」が大ブームに。さらに、次作「ドラゴンボール」が爆発的ヒットとなり、原作コミックの売上部数が累計1億6千万部を超えるという記録をうち立てる。さらには、アメリカ版「SHONEN JUMP」での連載をはじめ、作品は欧米各国で展開され、世界的注目を集めている。「ドラゴンクエスト」シリーズでは、第1作目からキャラクターデザインを担当。

主な作品:「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」「銀河パトロールジャコ」など。

Koichi Sugiyama
1931年東京都生まれ/作曲家

音楽

大学卒業後、文化放送を経て1958年、開局1年前にフジテレビ入社。ディレクターとして「ザ・ヒットパレード」などの番組を手がける傍ら作曲家としての活動も始めた。「亜麻色の髪の乙女」「花の首飾り」「恋のフーガ」「学生街の喫茶店」など多くのヒット曲、CM、アニメ、映画音楽、器楽曲、東京・中山競馬場の発走のファンファーレ、マーチなど幅広いジャンルの音楽を手がけている。現在は、「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽をすべて担当している。